MRIC通信 (33)

日本経済復活のため一斉「抗原検査」を迅速に実施すべき

執筆者:医療ガバナンス学会 2020年6月21日
エリア: アジア
抗原検査は「全国民」「一斉」が重要(写真はイメージです)
 

【筆者:大友康裕・東京医科歯科大学医学部附属病院救命救急センター長(略歴は文末に)】

 安倍晋三総理による3月2日からの全国の小中高臨時休校要請、4月7日に発せられた緊急事態宣言はようやく解除された。2か月以上にわたった国民の自粛は、しかし未だに実質続いている。

 現在、国民は、あいまいな根拠のもとで恐怖・安心に惑わされている。感染者の隣に座っただけで新型コロナウイルスはうつるのか? マスクを付け咳やくしゃみをしていない人から2mの距離を空けなければならないのか? ならば緊急事態宣言前の満員電車では大量のクラスターが発生したはずだ。本当に駅前にいる人の数を80%減らさなければならないのか? 70%減とそんなに大幅に感染者発生数が違うのか?

カテゴリ: 医療・サイエンス
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執筆者プロフィール
医療ガバナンス学会(いりょうがばなんすがっかい) 広く一般市民を対象として、医療と社会の間に生じる諸問題をガバナンスという視点から解決し、市民の医療生活の向上に寄与するとともに、啓発活動を行っていくことを目的として設立された「特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所」が主催する研究会が「医療ガバナンス学会」である。元東京大学医科学研究所特任教授の上昌広氏が理事長を務め、医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC(医療ガバナンス学会)」も発行する。「MRICの部屋」では、このメルマガで配信された記事も転載する。
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