ボルトン「回顧本」で暴露されたトランプ大統領「恥ずべき資質」

執筆者:渡部恒雄 2020年7月2日
エリア: アジア 北米
かつて側近いま仇敵(C)AFP=時事
 

 ジョン・ボルトン前国家安全保障問題担当大統領補佐官の回顧録『THE ROOM WHERE IT HAPPENED(それが起きた部屋)』が出版され、反響を呼んでいる。

 同書に対する米国民と世界の関心は、11月の大統領選挙に向けて、ドナルド・トランプ大統領の指導者としての資質が適正かどうかという点で、ライバルの民主党陣営に、多くのネガティブキャンペーンの材料を与えることだろう。

 とりわけ、トランプ大統領が自身の再選のために中国の習近平国家主席に協力を依頼していたとの証言は、世界に衝撃を与えた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
渡部恒雄(わたなべつねお) わたなべ・つねお 笹川平和財団上席フェロー。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』、『2021年以後の世界秩序 ー国際情勢を読む20のアングルー』など。最新刊に『防衛外交とは何か: 平時における軍事力の役割』(共著)がある。
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