韓国で相次ぐ「与党大物セクハラ」「進歩勢力自殺」の深淵(上)ソウル市長「被害女性」の告発内容

執筆者:平井久志 2020年7月23日
タグ: 韓国 文在寅 訴訟
エリア: アジア
セクハラ疑惑で自殺した朴元淳ソウル市長 (C)EPA=時事

 

 7月9日夕、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長の娘が、

「父が遺書のようなものを残して家を出て行方不明で、携帯電話も切れている」

 と、警察に捜索願いを出したというニュースが日本のテレビでも速報で流れた。

あまりに突然の死

 筆者は理解できなかった。

「なぜ、朴市長が失踪するのか?」

 朴市長は前日の7月8日午前、ソウル市庁で記者会見していた。温室効果ガスを減らし、2050年までにソウルの車をすべて電気自動車と水素自動車に変え、ソウルを炭素排出ゼロの都市にするという「ソウル版グリーンニューディール」を訴えていた。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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