
「いったいどうすれば店で食べるようにカリッと揚げることができるのだろう」
(6月27日発売の新潮社『波』7月号より転載しています)
外食をするときの小さな自分の約束事は、家では上手に作ることのできない料理をなるべく注文する。そういう料理は家で作ろうとしないで、お店へ行ってプロの味をぞんぶんに楽しむということだ。
たとえば中華料理のフカヒレの姿煮とかナマコの醤油煮とか。天地がひっくり返っても、このたぐいの料理を家庭で作るのは不可能である。
実は一度、乾燥した状態のフカヒレをよそ様からいただいたことがある。

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