やっぱり残るは食欲
やっぱり残るは食欲 (34)

ウチ外食

執筆者:阿川佐和子 2020年9月19日
カテゴリ: カルチャー
エリア: アジア
「いったいどうすれば店で食べるようにカリッと揚げることができるのだろう」

 

(6月27日発売の新潮社『波』7月号より転載しています)

 外食をするときの小さな自分の約束事は、家では上手に作ることのできない料理をなるべく注文する。そういう料理は家で作ろうとしないで、お店へ行ってプロの味をぞんぶんに楽しむということだ。

 たとえば中華料理のフカヒレの姿煮とかナマコの醤油煮とか。天地がひっくり返っても、このたぐいの料理を家庭で作るのは不可能である。

 実は一度、乾燥した状態のフカヒレをよそ様からいただいたことがある。

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執筆者プロフィール
阿川佐和子 1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(集英社、檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』(新潮社)、『正義のセ』(KADOKAWA)、『聞く力』(文藝春秋)など。
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