党大会5年ぶり「来年1月開催」の裏にある北朝鮮「逼迫した窮状」(上)

執筆者:平井久志 2020年8月28日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
8月19日、朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩党委員長[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
 

 北朝鮮では8月19日、朝鮮労働党中央委員会第7期第6回全体会議(総会)が開催され、第8回党大会を来年1月に開催することを決定した。北朝鮮が党大会を開催するのは2016年5月以来、4年8カ月ぶりとなる。

 同総会は、朝鮮労働党第8回党大会招集に関する「決定書」を採択したが、それは、第7回党大会で決定した「国家経済発展5カ年戦略」の目標を達成できず、人民生活の向上が実現しなかったことを認める異例の内容となった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛 社会
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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