「悪魔」と呼ばれる筋金入り反露「バイデン政権」にプーチンはどう立ち向かうか

執筆者:名越健郎 2020年11月16日
エリア: 北米 ヨーロッパ
2011年3月、ロシアを訪問した際のバイデン副大統領とプーチン首相(いずれも当時)。大統領同士として相まみえるのはいつになるのか (C)AFP=時事

 

 米大統領選で民主党のジョー・バイデン候補が勝利したことで、ロシアは新政権が反露政策を展開することを警戒している。バイデン氏はかつて、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持し、ウラジーミル・プーチン露大統領に「引退」を促し、旧ソ連諸国の民主化を支援した過去があるためだ。ドナルド・トランプ米大統領は人権や民主主義に無関心で、米社会の分断や同盟諸国との亀裂を深めただけに、ロシアがトランプ再選を望んだのは間違いない。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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