東京五輪「テロ対策」にも:すでに水面下で運用「顔認証システム捜査」の実態

執筆者:今井良 2020年12月12日
タグ: 日本
エリア: アジア
2018年のハロウィーン当日、警察官たちも厳戒態勢を敷いていたが……(C)時事
 

 2021年に開催予定の東京五輪。政府は新型コロナ対策とテロ対策も兼ねて、競技場への入場時、すべての人に対する「顔認証」の導入を検討していることがわかった。

 スマホのロック解除や企業の入退室セキユリティーなどで、すでにこの顔認証は世界でも常識化しているが、このシステムがテロ対策にどれほどの効果を発揮するかは未知数だ。

 だが、実は全国の警察が今年3月から、犯行現場等における防犯カメラ画像やSNS上の顔画像について、警察当局が持つ顔画像データベースと照合する「顔認証システム」の本格運用を開始していたことをご存じだろうか。

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執筆者プロフィール
今井良(いまいりょう) 1974年生まれ。ジャーナリスト。『NHK』ディレクター、民放報道記者を経て、2014年に『警視庁科学捜査最前線』(新潮新書)でデビュー。他に『マル暴捜査』(新潮新書)、『テロVS日本の警察 標的はどこか』(光文社新書)、『警視庁監察係』(小学館新書)、『風俗警察』(角川新書)、『内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁と三つ巴の闘い』(幻冬舎新書)がある。
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