やっぱり残るは食欲
やっぱり残るは食欲 (46)

かわいい魚屋さん

執筆者:阿川佐和子 2021年8月22日
タグ: 日本
エリア: アジア
最近めっきり見かけなくなった魚屋さんだが……(写真はイメージです)

 ウチの近所に不思議な店が出現した。

 商店の立ち並ぶ賑やかな通りから少し離れた坂の途中。以前は民芸品や竹製品を売る長閑な店構えであった。その小さな民芸品店がコロナの影響か、ある日、人知れず閉じた。

 もともとそれほど人通りのある場所ではない。客が大勢、群がっているところを見たこともない。とはいえ、風情としてはなかなか魅力的だった。店先に孫の手や小ぶりのざるなどが並んでいると興味をそそられて、つい足が向く。

カテゴリ: カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
阿川佐和子 1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(集英社、檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』(新潮社)、『正義のセ』(KADOKAWA)、『聞く力』(文藝春秋)など。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top