アフガン難民:イランに逃れてきた母子の恐怖と絶望

執筆者:飯島健太 2021年9月16日
エリア: 中東
写真撮影に応じてくれたヘイダリーさん一家(撮影:飯島健太)
アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが権力を握り、9月15日で1カ月。タリバンの支配を恐れ、故郷からイランに逃れてくる人たちが後を絶たない。タリバンへの抵抗を続ける「国民抵抗戦線」の拠点パンジシールから幼い子ども3人とともに逃げてきた女性は絶望の中にいる。

 

 テヘラン中心部から南に離れた住宅街の公園に毎日姿を見せる親子がいる。イランの東で国境を接するアフガニスタンから逃れてきたローヤ・ヘイダリーさん(28)と3人の子どもたちだ。

 ヘイダリーさんは、まがりなりにも20年間存在してきた中央政府があっけなく崩壊し、タリバンの支配が戻ってきたことを現実として受け止められない。

「まさかタリバンが復権するなんて思ってもみませんでした。ましてや、故郷パンジシールがタリバンに包囲されるなんて、まったく想像できなかった。だって、20年前はタリバンの支配を免れて、それからもずっと平和な暮らしが続いていたんですから」

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
飯島健太 1984年、埼玉生まれ。朝日新聞テヘラン支局長。2007年に入社後、奈良、高松総局を経て大阪社会部(事件・調査報道)、国際報道部に異動。2018年にロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)国際政治学修士課程を修了し、2020年4月から現職。
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