やっぱり残るは食欲
やっぱり残るは食欲 (47)

だいたい伝授

執筆者:阿川佐和子 2021年9月23日
カテゴリ: カルチャー
エリア: アジア
料理番組に出演したアガワさん。調理の手際はもちろんのこと、食べるシーンの撮影にも緊張が(写真はイメージです)

 NHKの料理番組に出演した。平野レミさんと一緒に、それぞれ「我が家の神ストック」なるものを紹介するという趣旨である。

 レミさんちの神ストックは、母上から受け継いで進化させた万能だれ、通称「レミだれ」というもので、レミさん曰く、

「これさえあれば、煮物も炒め物も簡単。そうめんつゆにも、そばつゆにもなるの。とっても便利。百年持つよ、百年!」

 百年は持たないと思うけれど、冷蔵庫に保存すれば一年は持つらしい。材料は濃口醤油と淡口(うすくち)醤油と干し椎茸、削り節、みりん。それらを合わせてひと煮立ちさせ、最後にカツオの削り節をたっぷり加えて作る濃厚だれである。これは常備しておく価値おおいにありと合点した。

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執筆者プロフィール
阿川佐和子 1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(集英社、檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』(新潮社)、『正義のセ』(KADOKAWA)、『聞く力』(文藝春秋)など。
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