やっぱり残るは食欲
やっぱり残るは食欲 (52)

やっぱり牡蠣が好き

執筆者:阿川佐和子 2022年2月6日
カテゴリ:
一度当たったからといっても諦められないあの味……(写真はイメージです)

 お腹の痛みに目が覚めた。かすかに吐き気も覚える。薄目を開けて時計を見ると、まだ三時前だ。

 ……という始まりで、かつて「小さな雑菌」というタイトルの一文を書いた。先日、まったくもってこの出だしと同じ状況に陥った。胃の不快感に覚醒し、薄目を開けて時計を見ると、夜中の二時半過ぎだった。夕刻にお腹に入れたものはだいたい七、八時間くらい胃に居座るらしい。律儀なものである。

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執筆者プロフィール
阿川佐和子 1953年東京生まれ。報道番組のキャスターを務めた後に渡米。帰国後、エッセイスト、小説家として活躍。『ああ言えばこう食う』(集英社、檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞、『ウメ子』(小学館)で坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』(新潮社)で島清恋愛文学賞を受賞。他に『うからはらから』(新潮社)、『正義のセ』(KADOKAWA)、『聞く力』(文藝春秋)など。
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