Weekly北朝鮮『労働新聞』 (14)

新型コロナ関連の報道ぶりが大きく変化(2023年5月21日~5月27日)

執筆者:礒﨑敦仁 2023年5月29日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
昨年5月12日に開催された朝鮮労働党中央委員会第8期第8回政治局会議の様子。金正恩総書記(中央)も直前までマスクを着用していた(『労働新聞』HPより)
WHOが新型コロナの緊急事態宣言の終了を発表して以降、コロナ関連報道は激減。ウィズコロナに本格移行か。『労働新聞』注目記事を毎週解読

 

 

 全体としては田植えに関する記事が多く、26日付には第1面の全面に「農村党員」と題する「政論」(署名入りの政治論評)が掲載されたが、報道ぶりで大きく変化したのは新型コロナウイルス関連である。5月5日にWHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言を終了すると発表して以降、『労働新聞』では関連報道の掲載が大幅に縮小された。……

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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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