北京の清華大学は、党・政府に数多くの人材を送り込み、いまや一大閥をなす。卒業生のひとり朱鎔基首相は、同大学の経営管理学院院長を兼職してきたが、その職を辞することになり、六月六日、大学内部で講話した。冒頭、朱首相は「講話の内容を外部に漏らすな」とクギを刺したが、当日夜には多くの中国人の知るところとなった。 ほかでもない、インターネット上で紹介されたからだ。ネット論壇『思想的境界』は、天安門事件の再評価を求めるなど、骨太の議論を展開し知識人の注目と支持を集めてきたが、そこに講話内容が掲載されたのだ。以下は、朱首相の発言とネット読者からの反応。
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