イラン原発にチェルノブイリ並み事故の恐れ

執筆者:春名幹男2011年2月2日

 米中央情報局(CIA)とイスラエルの対外情報機関モサドがシーメンス社(独)の協力を得て、イランの核施設を感染させたコンピューター・ウイルス、STUXNET。ロシアが建設したブシェール原子力発電所も感染し、全面稼働した場合、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発並みの炉心溶融事故を起こす恐れがある、と言われる。

 AP通信がウィーン発で報じた。「ある国の情報機関」がそうした内容の報告書をまとめた、と伝えている。

 ニューヨーク・タイムズは先に、ダガン・モサド長官はイスラエル議会の秘密会で、ウラン濃縮施設もSTUXNETに感染したため、イランの核兵器取得は2015年以降にずれ込む、と証言した、と伝えている。

 しかし、フォックス英国防相は1月31日の国会証言で、ダガン長官の推定を「楽観的すぎる」と退け、イランが来年までに核兵器を開発する可能性があると警告した。

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