民主党の穏健・中道派議員らで構成される政策グループである「民主党指導者会議(DLC:Democratic Leadership Council)」の共同創設者であるアル・フロムが7日に声明を発表し、DLCが25年以上に及ぶその活動を停止させることを明らかにした。現職ロナルド・レーガン大統領(当時)が、民主党リベラル派で労組寄りのウォルター・モンデール元副大統領に対し、モンデールの地元ミネソタ州とワシントンD.C.以外の49州で勝利するという地滑り的勝利を収めた1984年大統領選挙の翌年85年にDLCは創設された。フロムとウィル・マーシャルの二人の共同創設者、サム・ナン上院議員(ジョージア州選出、当時)やチャック・ロブ州知事(ヴァージニア州、当時)ら南部の有力民主党政治家らが中心となって、1960年代後半から左傾化していった民主党を中道路線に再び戻すことを目的としてDLCは創設された。1988年大統領選挙で民主党大統領候補のマイケル・デュカキス・マサチューセッツ州知事(当時)が敗北した翌年の1989年には、マーシャルはDLC傘下のシンクタンク「進歩的政策研究所(PPI:Progressive Policy Institute)」を設立し、DLCの政策提言力の強化を図った。

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