エジプトはどこへいくのか?

執筆者:フォーサイト編集部2011年2月14日

 本日の更新記事は、徳岡孝夫さんの「クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか? 流血の鎮圧か妥協か」です。中東の独裁国でのルールは、「権力とは(物理的な)力なり」。腕っ節の強い者が権力を握り、握り続けます。エジプト民主化への道のりは、平坦ではないでしょう。

 「専門家の部屋」では、6本の新エントリ。
 「顕在化するインド『中央』と『地方』のねじれ」(インド):物品・サービス税を巡って、対立が深まる中央と地方。地方に幅広い権限を与えている強い地方分権は、投資する側から見れば「インド・リスク」ともなりえます。

 「知日派議員ジム・ウェブの不出馬表明」(アメリカ):民主党穏健・中道派の知日派議員ジム・ウェブ氏が、来年11月上院議員選への不出馬を表明しました。民主党にとってはマイナス要因です。
 「『その年の冬は暖かかった』」(朝鮮半島):平壌の今年1月の最低気温は零下18度。凍死する人も増えているようです。新年共同社説のテーマ「人民生活の向上」は一向に実現する気配がありません。
 「食料価格高騰、そしてなにが起こる?」(アフリカ):ジャスミン革命やエジプト騒乱の引き金を引いた、世界的な食料価格の高騰。途上国にとって食料価格が上がること自体は悪い話ではありませんが、その速度が急激だと民衆の生活が持ちこたえられなくなります。
 「ブッシュ前大統領がプーチン首相になめられた理由」(インテリジェンス):11日付日本経済新聞に載ったブッシュ前米大統領のインタビュー。ブッシュ氏はプーチン氏への不信感を語りましたが、その原因をインテリジェンスの視点から推測します。
 「タタ自動車に吹いた神風」(インド):タタ自動車大増益の立役者となったのは、買収した英高級車ブランド、ジャガー・ランドローバーの好調ぶり。しかし、「結果オーライ」で、他の問題点がかき消されてしまったとも考えられます。

 

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