不可解だった金正日の「カーター冷遇」

執筆者:フォーサイト編集部2011年5月10日

 本日の更新記事は、平井久志さんの「『カーター訪朝』で露見した金正日の外交手腕劣化」です。4月下旬に訪朝したカーター元米大統領ら国際人道グループは、結局金正日総書記に面会することもなく、何の果実もなく帰国しました。しかし、この訪朝は北朝鮮側の招待によるものであり、何も勝手に押しかけたわけではありません。今回の不可解な態度は、北朝鮮外交の信頼性をさらに低下させました。

「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

ヘイリー・バーバーの不出馬表明の余波」(アメリカ):次期大統領候補指名獲得争いに名乗りを上げると見られていた共和党の大物政治家、ミシシッピ州のヘイリー・バーバー知事が、不出馬を表明しました。混迷はさらに深まりそうです。

国力を考える①奈良東大寺大仏開眼式に見る国力と安全保障」(安全保障):国家はどのようにして国力を整えてきたかについて、史実に基づき検証するシリーズの第1弾。8世紀半ばの大仏開眼法要は、日本国が国際社会に文明国家たる名乗りを上げる式典であり、国家の自信を多数の外国使節に誇示した場でした。

 

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