震災を超えて

執筆者:フォーサイト編集部2011年5月16日

 東日本大震災後の日本をどのように再興していくのか、そしてその際、特に留意すべきはどのような問題なのか。フォーサイトは「震災後の日本」について提言する不定期連載「復興を超えて」を、本日からスタートします。第1回は、小幡績さんの「日本は『有機的知的財産輸出モデル』を目指せ」です。大震災を経て、日本企業の本格的なグローバル展開が静かに加速していくことになるでしょう。日本の豊かな眼を持った消費者という基盤を育てつつ、企業が世界で自由に活躍できるような基盤を日本に作り上げることが課題となります。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「東電賠償スキームに関する嘘」(行政ウォッチング):東電賠償スキームについて、菅首相や枝野官房長官は「東電の救済ではない」「電力料金は上げない」「国民負担にならない」と説明していますが、最終決定された政府文書にはそんなことは全く書いてありません。というよりも、文書に書かれてあることは彼らの発言と全く逆です。筆者の原さんによれば、「ここまで発言と正式決定が乖離しているのは、あまり見たことがない」とのことです。

 「驕れる者は・・・インド州議会選挙の衝撃的な結果」(インド):3月26日のエントリ「究極のバラマキ選挙ふたたび」でもご紹介したタミルナドゥ州の議会選挙では、元女優党首が率いる政党が剛腕政治家を圧倒。コルカタを州都とする西ベンガル州でも地殻変動が起こりました。

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