キャメロン英首相の躓き

執筆者:2011年5月17日

 5月13日の「行政ウォッチングの部屋」のエントリ「東電賠償スキームに関する嘘」で原英史さんが指摘しているように、この賠償スキームは相当問題があるものです。「東電の救済ではない」「電力料金は上げない」「国民負担にはならない」といった菅総理、枝野官房長官の発言は、決定文書には全く書かれていません。実際にはほとんど逆のことが書かれています。にもかかわらず、新聞・テレビなどの大手メディアの追及は非常に甘い。このままこの枠組みを進めていいのでしょうか。フォーサイト・フォーラムに「東電賠償スキームについて」というトピックを立ち上げました。皆様のご意見をお待ちします。

 本日の更新記事は、藤沢正哉さんの「“ブレアになれない”キャメロン英首相の躓き」です。昨年の政権交代で英国最年少首相が誕生してから1年。当初は1997年に登場したトニー・ブレア元首相と同じく大きな期待を背負っていたキャメロン首相ですが、選挙制度改革をめぐり連立を組む自由民主党との亀裂が深まり、国営医療制度改革では医師らの猛反発に直面。外交でも十分なアメリカの協力を得られず、苦難の日々が続いています。

 「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

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