オバマ政権下で大幅に増加する特殊部隊

執筆者:春名幹男2011年5月20日

 オサマ・ビン・ラディン殺害で活躍した米海軍特殊部隊SEALs。この部隊だけでなく、陸軍の特殊部隊なども含めて、オバマ政権下で特殊部隊の工作が大幅に増強されていることが議会証言で確認された。このほど、特殊工作司令部(SOCOM)のエリック・オルソン司令官(海軍大将)が下院軍事委員会で証言した。
 それによると、昨年の時点で特殊部隊員が配備されているのは世界75カ国、計1万2,000人に上る。ブッシュ政権時代には60カ国だったから配備国は25%も増加したことになる。特殊部隊員の兵員総数はこのところ毎年3~5%増加しており、全部で6万人近くに上っている。予算額は、2001会計年度の21億ドルから、10年後の2011会計年度は98億ドルに4.7倍増を記録した。テロだけでなく広範な目的で作戦を展開しているという。オバマ大統領がインテリジェンスと特殊工作を重視していることが次第に明確になってきた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。