「菅降ろし」と「政界再編」

執筆者:フォーサイト編集部2011年5月26日

 本日の更新記事は、「深層レポート 日本の政治(219)『浜岡』後も加速する『菅降ろし』と『政界再編』」です。浜岡原発の停止要請で、菅首相は支持率の下落に歯止めをかけましたが、野党はもちろん民主党内にも不満は鬱積。政界再編を絡めて、虚々実々の駆け引きが進行しています。

「専門家の部屋」では、4本の新エントリ。

 「ロン・ポール出馬表明の『大義』」(アメリカ):ティー・パーティー運動や共和党保守派から熱烈な支持を受けるロン・ポール。共和党の次期大統領候補になることは難しいものの、出馬する大義は十分にあります。

 「多目的母艦の整備」(安全保障):我が国では護衛艦は戦闘任務、輸送艦は輸送任務を専門としてきましたが、多発する自然災害に備え、多目的母艦の開発と保有を進めるべき。軍事評論家・多田智彦さんのエントリです。

 「原発・東電 2つの調査委員会の独立性?」(行政ウォッチング):政府は24日、福島第一原発の事故調査と、東京電力の経営・財務調査のため、2つの委員会を設置することを閣議決定しました。事故調査委員会に関して言えば、委員長や委員を任命するのは首相で、事務局を務めるのは内閣官房。しかし、首相や内閣官房、関係省庁の職員は、この調査委員会の調査対象そのもの。つまり、調査対象になる人たちが、調査委員会を任命し運営します。これで真相は究明できるのでしょうか。東電の経営・財務調査委員会にしても、主催者は経済産業大臣なのですから、構造は同じ。「問題をチェックする人たちの独立性」を確保すべきです。

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