孤軍奮闘する改革派官僚

執筆者:フォーサイト編集部2011年6月27日

 本日の更新記事は、屋山太郎さんによる書評「【ブックハンティング】孤軍奮闘する改革派官僚が見たこと、考えたこと」です。経済産業省の改革派官僚・古賀茂明さんは、つい最近、事務次官から正式に退職を求められました。本書『日本中枢の崩壊』の出版が、その引き金になった可能性もあります。公務員制度改革の実現に力を注ぎ、発送電分離を主張する古賀氏の発想を、屋山さんは「私がこう改革しなければ日本が沈むと思いつめてきた考え方と寸分変らない」と論じます。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「2つの“電力不安” ~料金値上げと供給不安」(行政ウォッチング):菅首相は突然「再生可能エネルギー法案」を最優先課題として掲げましたが、電気料金値上げと電力供給不安について、効果的な対策は講じられていません。

 「中国を抱き込んでも拡大する北朝鮮の戦略的矛盾」(安全保障):3度にわたる訪中で、中朝国境に中国資本を導入することに成功した北朝鮮。しかし、北朝鮮の戦略的矛盾は、それでもおさまりません。元内閣官房副長官補の柳澤協二さんの新エントリです。

 「投資ホットスポットに化けた貧困州オリッサの『なぜ』」(インド):「貧困州」オリッサに、巨大投資案件が目白押し。韓国の製鉄会社・ポスコが進出に四苦八苦しているにもかかわらず、その理由は?

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