TPP反対論の黒幕は農協

執筆者:フォーサイト編集部2011年8月8日

 本日の更新記事は、山下一仁さんの短期集中連載「TPP反対論のデタラメを糺す」の最終回、「黒幕・農協が仕掛けた大キャンペーン」です。TPPが締結されても、直接支払いを受ければ個々の農家は困らないし、企業的な農家はそもそもTPPに賛成です。困るのは販売手数料が価格に依存する農協だけ。数多くの誤った主張をまき散らす反対論者の陰には、農協の姿が見え隠れします。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「平和を維持するための軍事力」(安全保障):日本の安全保障政策は転換期。戦争や軍事に対する拒絶感が和らぐ「普通化」が進んでいます。

 「菅総理は『反・経済産業省』なのか、『経済産業省べったり』か」(行政ウォッチング):経済産業省や東京電力に対する嫌悪感を隠そうとしない菅首相ですが、「東電救済法案」には異を唱えず、経産省の順送り人事も容認するなど、その立ち位置は曖昧です。

 「『ラフル・ガンディー首相』の誕生なるか」(インド):独立インド64年の歴史の中で、実に37年間にわたって最高権力者たる首相が輩出してきたネール・ガンディー家。昨年以降、41歳のラフル・ガンディーを次期首相に推す声が高まってきています。

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