チリ「世紀の救出劇」から1年

執筆者:フォーサイト編集部2011年10月13日

 本日の更新記事は、遅野井茂雄さんの「『チリ・モデル』の終焉か先進国入りへの陣痛か」です。世界中で大きく報じられたチリの鉱山労働者救出から今日で1年がたちました。「世紀の救出劇」で求心力を高めたピニェラ政権でしたが、今や支持率は20%台前半。教育改革を巡る抗議活動の中からは、新たなヒロインが生まれてきています。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「世界華商大会から消えた『タブー』」(東南アジア、樋泉克夫さん):華人企業家の中国への進出に不快感を示していた北京。経済発展による中国の軍事力増強を警戒していたASEAN諸国。ASEANが中国の世界戦略に組み込まれてしまった現在、様相はすっかり変わりました。


 「ロシア爆撃機日本1周半の真相」(ロシア、名越健郎さん):9月8日、長距離爆撃機2機に日本列島を1周半させ、翌9日には太平洋艦隊24隻に宗谷海峡を通過させたロシア。その狙いは何だったのでしょうか。


 「伝えられなかった紛争の『半分』」(アフリカ、白戸圭一さん):エレン・サーリーフ大統領とリーマ・ボウイーさんの2人のリベリア人女性は、女性の安全に向けた非暴力の戦いを続けてきたことが評価されノーベル平和賞を受賞しました。紛争地での女性への暴力の実態は、まだまだ十分には伝えられていません。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。