深刻化する中国のサイバー攻撃

執筆者:フォーサイト編集部2011年11月18日

 アメリカはオーストラリアに海兵隊を置き、ミャンマーも中国離れの様相。中国にとっては、都合の悪い事態が立て続けに起こっています。あれだけ南シナ海で傍若無人な振る舞いをすれば、どこの国も警戒を強めます。

 本日の更新記事は、会田弘継さんの「国際論壇レビュー 深刻化する『中国のサイバー攻撃』とその先にある『新しい戦争』」です。サイバー攻撃による被害総額規模は、国家安全保障上の損失を除き、全世界で最大1兆ドル。欧州の治安担当者によれば「中国は攻撃の数が多い。ロシアは数こそ少ないが質が高い」。将来、米中戦争が起こるとすれば、サイバー攻撃が大半を占める「ハイブリッド戦争」になる可能性があります。

 「専門家の部屋」では、「アメリカ」に「『ウォール街占拠運動』は政治的影響力を持ち得るか?」(足立正彦さん)です。所得格差の是正や経済的公正さを求める「ウォール街選挙運動」ですが、現場を見ると、イラク戦争への反対、同性愛者の権利要求など、参加者の立場は様々。この運動が1つの政治的なパワーになることは難しそうです。

 

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