親より貧しい世代

執筆者:フォーサイト編集部2011年12月13日

 本日の更新記事は、徳岡孝夫さんの「クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか? 親より貧しい世代」です。ニューヨークに始まり世界中で吹き荒れた、格差社会反対デモ。親よりも貧しくなった世代の間に鬱積した不満と怒りが解消されない限り、この叫びは今後も聞かれ続けることでしょう。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「ソフト、ハード両パワーで南進を続ける中国」(東南アジア、樋泉克夫さん):米国は対アジア外交重視を鮮明にしてきていますが、一方、中国の東南アジア関与は粛々と進みます。メコン川で発生した中国船襲撃事件を契機に、中国を中心にしたメコン川中流域での武装警備部隊を発足させました。

 「再選を目指すオバマ大統領:歴代大統領との支持率比較」(アメリカ、足立正彦さん):再選を目指した歴代米大統領と比べると、オバマ氏の支持率はこの半世紀でカーター氏に次ぐ低さ。共和党が迷走しているとはいえ、オバマ氏にとっては危機的な数字です。

 「米国務省『政軍関係次官補』のリビア、エジプト、サウジ訪問」(中東、池内恵さん):エジプトのように、旧体制の文民の多くが地位を追われている場合、軍人同士のチャンネルの重要度が増します。米国務省でいえば「中東担当」よりも「軍担当」が対エジプト外交の担当窓口に。その政軍関係担当次官補の中東歴訪はどんな成果をあげるでしょうか。

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