韓国大統領選、「専門家の部屋」4本

執筆者:フォーサイト編集部2011年12月28日

 本日の更新記事は、短期集中連載「世界が動く:2012年各国選挙展望」の2回目、黒田勝弘さんの「韓国初の女性大統領は誕生するか」です。これまで韓国国民は歴代大統領をきわめて賢明に選択してきました。来年12月に行なわれる大統領選の焦点は、故朴正熙大統領の長女、朴槿恵氏が果たして当選するかどうか。同氏の大統領就任は、北朝鮮の金正恩体制と対峙する上でも有効な手立てかもしれません。

 「専門家の部屋」では、4本の新エントリ。

 「通商戦略をめぐる中南米諸国のせめぎ合い―メルコスル、ボリバル同盟、『太平洋同盟』」(中南米、遅野井茂雄さん):米国との関係をめぐり、入り乱れる中南米諸国の通商戦略。来年10月に行なわれるベネズエラの大統領選が、今後の展開に大きな影響を与えます。

 「エジプトの選挙は結果だけでなく『プロセス』が意味深い」(中東、池内恵さん):人民議会議員選挙が進むエジプト。報道からは「混乱」の印象を受けますが、投票は円滑に行なわれ、国民の多くがその結果を信頼しています。選挙では、イスラーム主義者の圧倒的強さが際立っています。

 「動き出した習近平外交」(東南アジア、樋泉克夫さん):北朝鮮の金正日総書記死亡発表の翌日、予定通りヴェトナムとタイへ向け北京を発った中国の習近平。南シナ海問題を抱えるヴェトナム訪問で大きな成果はありませんでしたが、タイでは王室と華人社会から熱烈な歓迎を受けました。

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