原発再稼働と料金値上げに論拠無し

執筆者:フォーサイト編集部2012年3月1日

 本日の更新記事は、塩谷喜雄さんの「電力の軍門に降った枝野経産相――原発再稼働と料金値上げに論拠無し」です。東京電力や経団連に厳しい姿勢を示していた枝野幸男経済産業相ですが、先ごろ原発再稼働と料金値上げの両方を実施する意向を表明しました。そもそも「原発再稼働」と「料金値上げ」を両方行なうこと自体が論理矛盾ですが、数字を検証すれば、どちらも無用であることがわかります。電力会社と経産省がつくった数字の嘘をあばきます。

「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

テヘランで:オバマ再選戦略と対イラン武力行使のリスク」 (アメリカ、足立正彦さん):核開発問題で緊迫するイランの首都テヘランを訪問した足立さん。今後の情勢次第では、対イラン政策が米大統領選でも重大なファクターになる可能性があります。

アングロ・アメリカンの凋落」(アフリカ、平野克己さん):スイスの「グレンコア」と「エクストラータ」の合併により、かつて世界最大の鉱山会社として南アフリカ経済に君臨した「アングロ・アメリカン」は、業界第6位に転落する見込みです。アングロ・アメリカンの凋落ぶりが目につきますが、実はグレンコアとエクストラータのCEOはともに南アフリカ白人。世界最大の資源会社BHPビリトンを生み出したのも南アフリカ白人です。南ア民主化をきっかけに、人材は世界中で活躍しています。
 

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。