中国の黒い霧

執筆者:フォーサイト編集部2012年4月12日

 昨日午後、編集部ブログを更新しました。中国で薄熙来氏が失脚した“重慶事変”を受け、フォーサイトが過去に扱った同氏関連の記事をご紹介したものです(「【ピックアップ/中国”重慶事変”】薄熙来関連のフォーサイト記事」)。たとえば2007年4月号の記事「中国次世代『五人組』の台頭に注目せよ」では、薄氏は台頭する「五人組」ではなく、胡錦濤総書記がしきりに牽制する相手として取り上げられ、大連時代の薄氏の悪行の数々が挙げられています。是非、ご覧ください。

 本日の更新記事は、徳岡孝夫さんの「クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか? 西太后時代の再来か」です。この記事も“重慶事変”に関連した内容です。この事件の真相はまだ藪の中ですが、背景には中華文化圏の汚職体質と、「女房が夫の利権の蜜壺に指を突っ込む」かの国のお国柄がありそうです。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「米国によるミャンマー制裁解除の行方」(アメリカ、渡部恒雄さん):ミャンマーの補欠選挙の結果を米国は好感。議会でも、ミャンマーへの制裁を解除していく方向性に、強く反対する声はありません。この方向性が維持されるかどうかは、2015年の選挙に向けたテインセイン政権の今後の姿勢にかかっています。

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