追い詰められた中国経済

執筆者:フォーサイト編集部2012年6月19日

 本日の更新記事は、田中直毅さんの「経済の頭で考えたこと(50)遂に利下げ『中国経済』が狙撃される4つの理由」です。6月7日の中国の利下げ発表を受け、株価が上昇に転じた欧米と、下落した日中韓。08年の50兆円財政出動で大調整に追い込まれた民有企業、密になった国際金融ネットワークとの関係、輸出産業の競争力減退、中国企業へのリファイナンス不安などを理由として、中国経済は歴史的な激動期に突入する可能性が大。市場の反応としては、日中韓の判断が正しそうです。

 「専門家の部屋」では2本の新エントリ。

 「ロシアが金正恩政権に接近工作」(ロシア、名越健郎さん):このところ北朝鮮の新体制に接近を図っているロシア。9月にウラジオストクで行なわれるAPEC首脳会議に、金正恩氏を招くという説まで出ています。

 「歴史の陰影にじむサッカー欧州選手権」(ヨーロッパ、佐藤伸行さん):ロシア人サポーターがロシア国旗を掲げてワルシャワ市内を行進したことでポーランド・サポーターと衝突、180人が拘束される騒ぎに。また、ドイツチームのメンバーがアウシュビッツを訪れた件で議論が起こりました。

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