欧州の日本化、「専門家の部屋」3本

執筆者:フォーサイト編集部2012年6月22日

 本日の更新記事は、青柳尚志さんの「堕ちゆく世界の迷走(22)世界が感じ始めた『欧州の日本化』という現実」です。幸いにもギリシャの有権者は、ユーロ離脱の危険を冒すことを恐れ、現実主義の2党に過半数を与えました。とはいえ、事態がこれで一件落着となるわけではありません。ギリシャ経済の不振は変わらず、また、経済規模が大きいスペインやイタリアは、財政と金融の立て直し策を地道に実施していくほかありません。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「エジプトでは『投票より開票が重要』」(中東、池内恵さん):大統領選挙結果の発表が遅れているエジプト。ただならぬ緊迫感に包まれているようです。

 「華人企業家人脈で対中関係打開を狙うアキノ比大統領」(東南アジア、樋泉克夫さん):南シナ海をめぐり睨み合う中国とフィリピン。アキノ大統領は華人企業家人脈を使った対中関係打開を模索か。

 「加藤嘉一氏は南京大虐殺問題で『地雷』を踏んだか」(中国、野嶋剛さん):中国で評論家として最も名前が売れている日本人である加藤嘉一氏。南京大虐殺問題にからむ自らの発言で、強い批判を浴びています。

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