動かない企業統治改革

執筆者:フォーサイト編集部2012年8月2日

  本日の更新記事は、磯山友幸さんの「『大山鳴動鼠ゼロ匹』で終わる企業統治改革」です。会社法見直しのための法務省法制審議会で、「社外取締役の1人以上の義務付け」は、日本経団連など経済界の反対で、あっけなく棚上げ。オリンパス事件や大王製紙事件など、経営者自身が関わった不祥事が相次いで表面化し、経営者の暴走を防ぐ手立ての必要性が叫ばれているにもかかわらず、経済界自身が襟をただそうとする姿勢を示すことはありませんでした。

 「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

 「高速鉄道事故一年の報道管制にみる過剰反応」(中国、野嶋剛さん):高速鉄道事故から1年。中国メディアには当局からの必要以上の締め付けがかかり、メディア関係者、読者(中国の国民)の不満が高まっているようです。

 「北朝鮮『金メダルラッシュ』は張成沢・崔龍海両氏に好材料?」(朝鮮半島、平井久志さん):7月末時点で日本の3倍の金メダルを取っていた北朝鮮。スポーツ界への影響力が強い現在の実力者、張成沢・崔龍海両氏にとっても朗報です。

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