ノーベル賞の法則

執筆者:フォーサイト編集部2012年10月18日

 本日の更新記事は、塩谷喜雄さんの「ノーベル賞の『秘められた寓意』――日中韓に蔓延する事大主義を嗤う」です。順風満帆・国力隆盛な時期には栄誉はもたらされず、政治や経済が停滞・衰弱して、国力に翳りが見えた時に女神は微笑む、というノーベル賞の法則。もちろん価値のある賞ですが、過大な評価は禁物。それよりも「日本で研究した外国人」の受賞者を増やす努力をするべきです。

 「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

 「領土問題とナショナリズム」(アフリカ、平野克己さん):アフリカの国境線は、「先取」と「実効支配」の論理に基づく19世紀末のベルリン会議で引かれたもの。「日本固有の領土」という物言いに対する平野さんの違和感とは。

 「『金正男』はシンガポールで『金慶喜』と会ったのか」(朝鮮半島、平井久志さん):金正日総書記が、金日成主席に内緒で成蕙琳さんと結婚し、金正男氏が誕生した時に相談したのも張成沢・金慶喜夫妻でした。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。