北朝鮮で9月25日に開かれた最高人民会議で生徒たちを「無秩序に動員するな」という内容を含む法律が制定されたことは本サイトの「『経済改革』を前に身震いする金正恩後継体制(上)」で指摘した。この法律は北朝鮮の新たな義務教育年齢5歳から17歳の生徒を対象にしているとみられるが、最近の北朝鮮の報道を見ていると、大学生に対する「動員」にもブレーキが掛かっているとみられる。

 北朝鮮では10月10日は朝鮮労働党の創建記念日である。これに関連し、北朝鮮ではさまざまな工事が行なわれた。

 朝鮮中央通信は10月6日に崔龍海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長が、人民軍が受け持っている平壌市の多くの重要建設状況を視察し、現地了解したと報じた。

 この報道では、崔龍海軍総政治局長が了解した建設事業は万景台遊園地、大城山遊園地、統一通り運動センター、万寿橋清涼飲料店、合掌江整理工事。平壌ではこれらの工事をすべて人民軍が担当して行なったことになる。

 朝鮮中央通信によると、崔総政治局長は「軍隊が受け持っている建設対象は金正恩(キム・ジョンウン)元帥が人民に与えるもうひとつの愛の結晶体である」とし「工法の要求を徹底的に守り、建設を遜色なく締めくくること」を強調した。

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