師走選挙のポイント、「専門家の部屋」3本

執筆者:フォーサイト編集部2012年11月30日

 本日の更新記事は、青柳尚志さんの「堕ちゆく世界の迷走(27)野田首相が開けた師走選挙というパンドラの匣」です。日本維新の会の橋下徹氏は、「実務保守」である「みんなの党」の渡辺喜美氏と政策面で近いが、維新の番頭役である松井一郎幹事長(大阪府知事)は典型的な「理念保守」で、自民党総裁の安倍晋三氏に近い――。総選挙を前に、頭の整理に最適の記事です。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「脱原発とTICAD」(アフリカ、平野克己さん):総選挙では原発政策が1つの争点になりそうですが、代替化石燃料のことを考えれば、アフリカとも絶対にうまく付き合わなければなりません。来年6月のTICADは重要です。

 「米財政の赤字とアフリカの安全保障」(アフリカ、白戸圭一さん):今後10年間で5000億ドルから1兆ドルの国防費が削減される米国。米国の緊縮財政の影響が早くも出ているアフリカでは、多額の派兵費用を必要としない「特殊部隊による作戦」がすでに主流となっています。

 「親中企業・旺旺が主導する台湾メディアの再編劇」(中国、野嶋剛さん):これまで中国に批判的な報道姿勢で支持を集めてきたメディアグループ「壱伝媒」は売却され、事実上、親中の旺旺グループの手に。台湾メディアの再編は、旺旺主導で進むことになりそうです。

 

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