バングラデシュに潜む六人のチェチェン人テロリストを捕らえるため、ロシアはバングラデシュからの三年越しの要請に応えて、ミグ27戦闘爆撃機五機、MI35およびMI17ヘリコプター計十機を売却することを決めた。 十月初旬、パキスタン情報部はアフガニスタン国境に近い少数民族居住地域での軍事作戦で、アル・カエダのメンバーと目されるウズベク人、チェチェン人、アフガニスタン人を拘束したと発表した。このうちチェチェン人はロシアに引き渡されないままになっている。 一方、ロシア情報部は、パキスタンからバングラデシュに逃れた六人のチェチェン人の足取りをつかんでいた。ロシア対外情報局(SVR)は部隊を派遣して六人を拘束したいと考えたが、バングラデシュ当局は作戦遂行前にロシアと安全保障協定を結ぶことを希望。そのため、ロシアは即時の兵器売却を決定した。バングラデシュは前金として四割を払い、残額は納品後に支払う。 インド政府は、これらの兵器が自国領内の偵察に使われることを警戒している。ミグ27の爆撃用装備は取り外される見通しだが、インド側は警戒を解いていない。

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