北朝鮮「威嚇外交」の真意(下)めまぐるしく動く軍人事
2013年3月26日
オバマ米大統領は3月13日に放送された米ABCテレビとのインタビューで、「中国は北朝鮮政権の崩壊を懸念して北朝鮮の非行を我慢してきたが、現在は考えが変わっている」と述べた。米国の大統領が具体的に中国の対北朝鮮政策に言及するのは珍しい。
オバマ大統領は「悪い振る舞いに見返りが与えられるべきではない」と指摘し、当面、制裁圧力を強めながら北朝鮮の変化を待つ「戦略的忍耐」の政策を維持する方針を示した。
その一方で、北朝鮮が核やミサイル発射実験を停止し「真剣な交渉」に向けた信頼醸成措置を具体的な行動で示せば、米側も相応の措置を取るとした。
米大統領をして「中国が変わった」と思わせている背景に何があるのだろうか。
東アジアの「核ドミノ」を危惧
第1には北朝鮮の核の脅威がかなり危険な水準に達したために、ここでブレーキを掛けなくてはならなくなった。
中国筋によると、胡錦濤前国家主席が金正日(キム・ジョンイル)総書記との首脳会談で北朝鮮が最終的に核保有国になるのかと問い質した際に、金正日総書記は米国と協議をするためには核開発を続けていることを見せる必要があり、核保有そのものが目的ではないと述べたという。
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