インド首相を“日本づくし”でもてなした首相官邸
2013年6月12日
インドのシン首相が5月27日から30日まで来日した。日印両首脳は2005年から毎年相互訪問しているが、昨年11月のシン首相の来日は衆院解散で延期になっていた。
中国の軍事的台頭に懸念を抱く両国は、近年、提携・協力の裾野を広げているが、今回も例外ではなかった。29日、安倍晋三首相とシン首相は会談で、経済、政治・安全保障協力の強化で合意した。
具体的には、日本からの原発輸出の前提となる日印原子力協定の締結交渉の促進や、海上自衛隊とインド海軍の共同訓練の頻度を高めること、救難飛行艇の対インド輸出に向けて合同作業部会を設置することなどが決まった。ムンバイの地下鉄建設計画に710億円の円借款を供与することでも合意した。
2通りのメニュー
共同記者発表を終えると、官邸で歓迎夕食会がもたれた。メニューは〈和洋折衷〉だが、一般用とベジェタリアン用と2通り用意された。日印合わせて約80人の出席者のうち、シン首相らインド側出席者の約十数人がベジェタリアンだったからだ。
まず一般用のメニューである。
前菜
御椀(牡丹鱧)
野菜寿し
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