因縁のロイヤルウェディング

執筆者:名越健郎2005年5月号

 30数年来愛人関係にあったカミラ・パーカー・ボールズさんと結ばれたチャールズ英皇太子は、子供のころからナニー(乳母)・コンプレックスがあったといわれる。 母親のエリザベス女王は超多忙で、父のフィリップ殿下は厳しく叱りつけた。皇太子はやさしく守ってくれる乳母に甘えて育ち、それがカミラ夫人のような年上の落ち着いた女性にあこがれる素地となった。 加えて、カミラ夫人にはユーモアがあり、温かい性格。「ダイアナにはジョークが通じない」とこぼしていた皇太子は、ダイアナ元妃が1997年にパリで自動車事故死した後、カミラ夫人との関係を周到に演出し、遂に結婚にこぎつけた。 ロイヤルウェディングの夜、カミラ夫人が寝室でチャールズ皇太子にささやいた。「あなた、皇太子妃とベッドを共にするってどんな気分?」 問 カミラ夫人が一生小脇に抱えて手放さないものは何か? 答 チャールズ皇太子との結婚証明書だ。 問 チャールズ皇太子がカミラさんとの結婚を決断した理由は何か? 答 彼女がいつも母親と間違えられるのが嫌になったからだ。 問 二人の結婚は、皇太子とカミラ夫人のどちらがイニシアチブをとったか。 答 カミラ夫人だ。皇太子はいつも聞き役に徹している。

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