ケネディ政権当時の1963年1月から上院議員に在職し、故ロバート・バード上院議員(民主党、ウエストヴァージニア州)に次ぐ歴代2位の長期の在職歴を誇り、上院民主党の重鎮の1人であったダニエル・イノウエ上院議員(ハワイ州選出)が昨年12月に88歳で逝去した。イノウエ議員亡き後、米国政界で最も影響力のある日系アメリカ人の民主党政治家の1人はマイク・ホンダ下院議員である【リンク】。

 

 ホンダ議員の選挙区は、サンフランシスコ・ベイ・エリアの南に広がるカリフォルニア州第17区である。同選挙区は住民の実に約半数がアジア系で、中国系、韓国系、ヴェトナム系などが非常に多く居住している。同時に、サニーベール、クーパチーノ、サンタクララといった都市に象徴されるように、シリコンバレーのハイテク企業の多くが本社を置く中核地域でもあり、アップル、ヤフー、インテル、e-Bayといった米国を象徴する多数のハイテク企業が集中している地域でもある。

 

 そのカリフォルニア州第17区で、2014年に行なわれる中間選挙を目指し、民主党下院議員予備選で2人の候補が激しい争いを展開しようとしている。その候補の1人が現職のホンダ氏。2000年11月に連邦下院議員に初当選して現在7期目、72歳のベテラン議員である。バラク・オバマ大統領はホンダ議員への支持をすでに正式に表明し、ナンシー・ペロシ民主党下院院内総務やバーバラ・ボクサー、ダイアン・ファインシュタイン両上院議員をはじめとする同州選出の民主党有力政治家のほとんども支持している。また、ジョセフ・バイデン副大統領もホンダ議員の地元選挙区であるサンノゼ地区入りし、再選選挙キャンペーンを支援している。

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