シリアの地場のイスラーム系諸民兵集団が連合組織を結成
2013年11月23日
シリアで「イスラーム戦線」の結成が発表された。8月から9月にかけての政策変更で米国がシリア反体制派の支援を弱めて以来、現地では反政府勢力の再編が進む。
今回イスラーム戦線に加わると発表したのは、アラブ人主体の主要なイスラーム系民兵集団6つとクルド人主体のイスラーム系民兵組織1つである。
タウヒード旅団(Liwa al-Tawhid):アレッポ拠点
シャームの自由人(Ahrar al-Sham): サラフ主義
シャームの隼(Soqour al-Sham):北部イドリブ拠点
真実の旅団(al-Haq Brigades):中部ホムス拠点
シャームの擁護者たち(Ansar al-Sham):北西部ラタキア周辺拠点
イスラーム軍(Army of Islam):ダマスカス拠点
クルド・イスラーム戦線(Kurdish Islamic Front)
(なお、「シャーム」とは、現在のシリア・レバノンを含む「拡大シリア」を意味するアラビア語である。欧米語ではLevant地方に相当する概念だが、日本ではそれほど認知された地理概念ではないだろう。筆者はこれを単に「シリア」と訳してきたこともあるが、本稿では原語のまま「シャーム」と記しておく)
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