2013年の中国ではどんな言葉が流行したか

執筆者:野嶋剛2013年12月30日

 旧正月をお祝いする中国でも普段は西暦を使っており、2013年を振り返る記事がいろいろ掲載されている。ある雑誌が発表した10大流行語が面白かったので、「中国の部屋」の1年を締めくくる意味で掲載したい。訳と解釈は基本的に私の独断で、それほど大きくは外れていないと思うが、現在進行形の流行語のニュアンスについては人によって受け止め方も違うので要注意ということはお断りしておきたい。

 

1、 中国夢(zhongguomeng 中国の夢、チャイナ・ドリーム):ご存知、習近平国家主席の一枚看板とも言える国家ビジョン。正確に書くと、「中華民族の偉大なる復興という中国の夢」。国家富強、民族振興、人民幸福が中心の内容となる。中国の公式文書などを見ていると、最近何かと「中国夢」という話になるので、食傷気味な気持ちになる。

2、 光盤(guangpan 食べ切る):直訳すればお皿をきれいにする、という意味。ぜいたく批判が展開される中国で、北京の市民団体が、外食するときは基本的に食べ残しせず、やむを得ず食べ残した時もテイクアウトすることを求める「光盤行動」を提唱し、ぜいたくを戒める習近平指導部の政策とも合致したので一気に広がった。

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