ダボス会議の基調講演も経済が中心    (C)時事
ダボス会議の基調講演も経済が中心    (C)時事

 昨年末に1万6291円の戻り高値で引けた日経平均株価は、年初から軟調な展開が続いている。1月14日の終値は1万5422円と、1万5500円を割り込んだ。下値には買い物が入っているが、一気に高値を追った昨年末と市場のムードは一変している。

 変調の理由 は、これまで買い越しを続けてきた外国人投資家が売り越しに転じたことだ。東京証券取引所が1月17日に発表した1月第1週(6日から10日)の東証1部の投資部門別売買動向によると、外国人投資家は1452億円の売り越しだった。外国人投資家が売り越しに転じたのは11週ぶり。これが一時的な現象なのか、これまで買い続けてきた外国人投資家の姿勢が大きく転換することになるのか、日本の株式市場の行方を大きく左右することになるだけに、注目が集まっている。

 ちなみに、1月の第1週の売買金額総計は26兆円で、そのうち外国人投資家は16兆円。売買の大きな割合を占めていることもあり、彼らの投資行動によるインパクトは大きい。

 

過去最大だった「外人買い」

 外国人投資家は2013年、1年間で15兆1196億円を買い越した。これは統計が始まった1982年以降で最大。日本がバブルに沸き、株価が過去最高値を付けた1989年よりもはるかに多い日本株を買ったのである。

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