「貧乏な男と結婚」より「金持ちの愛人」――結婚相手の選び方 その3
2014年2月8日
これまでの連載を読んで頂ければ、結婚というのは、ディテールを省略し、正確性には目をつぶって簡単に表現するならば、婚姻届に判を押した瞬間から、所得の多い方が所得の低い方へ、お互いが使える金額が同じぐらいになるように、金銭を支払い続ける義務が発生する契約である、ということがわかるだろう。
だとするならば、女性は自分より所得の低い貧乏な男性と結婚する経済的なメリットはあるのだろうか? 結論から先に言うと、全くない、というのがその答えだ。そして、経済的には金持ちの愛人のほうがかなり得だろう。
家庭を持ったり、子供を作ったりできるではないか、と言っている人は根本的に何かを間違えている。なぜならば男と一緒に住むことも、子供を作ることも、当然であるが結婚しなくてもできるのであり、結婚という書類上の契約とそれらは無関係だからである。
自分より所得が低く貧乏な男を好きになってしまったのならば、いっしょに住むもよし、子供を作るのもいいだろう。そうして愛にあふれる家庭を築くことはとてもすばらしいことだと思う。
ただ、多くの男はなんだかんだ言って、家事や育児の助けにはならない。それだけでも大変なのに、さらに貧乏な夫まで養う法的義務である結婚まで背負い込むことはないだろう。シングル・マザーは大変だというけど、貧乏な男と結婚してしまえば、子供を養うだけでなく、その上に夫まで養う義務を負うのだ。
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