金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は「新年の辞」で、「北南間の関係改善のための雰囲気をつくり出さなければならない」と強調し、「今こそ百害あって一利なしの誹謗中傷をやめるべき時であり、和解と団結を妨げることをこれ以上すべきではない」と訴えた。

 これを受ける形で北朝鮮の国防委員会は1月16日、「わが民族同士の団結した力で北南関係改善の活路を切り開いて行こう」とし、韓国当局に送る「重大提案」を発表した。

 

北朝鮮国防委の「重大提案」

 この「重大提案」は、(1)旧正月を期して1月30日からお互いを刺激し誹謗中傷する全ての行為を全面中止する(2)相手側に対する全ての軍事的敵対行為を全面中止する(3)核の災難を防ぐための現実的な措置を相互に取る――を提案した。

 国防委員会はこの第2項の提案と関連し、「外部勢力と結託して同族を狙って繰り広げる全ての軍事的敵対行為を無条件かつ即時に中止する」ことを提案し、「差し当たって南朝鮮当局は『年次的』『防御的』なる美名の下に2月末から強行しようとする『キー・リゾルブ』『トクスリ(フォールイーグル)』の両合同軍事演習から止める政策的決断を下さなければならない」と米韓合同軍事演習の中止を要求した。

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