オランド大統領の隣にパートナーの姿はなかった (C)EPA=時事
オランド大統領の隣にパートナーの姿はなかった (C)EPA=時事

 フランスのオランド大統領が2月10日から3日間、国賓で訪米した。大統領が女優のジュリー・ガイエさんと密会していることが芸能誌にすっぱ抜かれたのは1月10日。それから15日後、大統領は事実婚関係にあったトリルベレールさんとの関係解消を発表した。単身訪問となった大統領をホワイトハウスはどうもてなすのか。本筋の米仏関係以上に注目が集まったのは当然でもあった。

 

頭の痛い問題

 今回のオランド大統領の訪米は最も格の高い国賓訪問で、フランス大統領としては18年ぶり。ホワイトハウスは約350人の大晩餐会を準備した。

 オランド大統領はトリルベレールさんとカップルで訪米するとフランス政府は伝え、ホワイトハウスは事実婚であってもファーストレディーとしてもてなす手はずを整えていた。それが突然の関係解消である。

 2月11日 の晩餐会まで約2週間。賓客2人の名前を入れた招待状は発送するばかりになっていたが、急きょ招待状は刷り直された。オバマ大統領のミシェル夫人がエスコートを予定していたトリルベレールさんの学校訪問などの諸行事もキャンセルされた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。