リビア東部の民兵組織が占拠した石油施設から原油を船積みした「北朝鮮船籍」のタンカーが、リビア海軍の包囲を突破して外航に出たという謎の事件について、本欄【「リビア東部の「自治」勢力から石油を船積みした「北朝鮮船籍」タンカーの行方は」2014年3月12日】で速報的に取り挙げておいた。その続報が入ってきたのでまとめておこう。

 3月16日深夜、キプロス沖の公海上で、米海軍特殊部隊SEALsが、問題のタンカー「モーニング・グローリー号」に強制的に乗り込んで船を確保した【"US Navy SEALs take control of oil tanker hijacked in Libya: Pentagon," Hurriyet Daily News (Reuters), Washington D.C., March 17】【"U.S. forces seize tanker carrying oil from Libya rebel port," Reuters, Tripoli, March 17】。

 拿捕されたモーニング・グローリー号はリビアへの帰路の途に就いた。積み荷の234000バレルの石油はそのままである模様だ。

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