「フライング・タイガース」で米国に「反日戦線」を呼びかける中国
2014年5月21日
「今回の訪米では、私は特別にフライング・タイガース(飛虎隊)のベテランパイロット、ジェームズ・ブラン(音訳)が中国の雲南省で不幸な事故に遭ったときの関係資料を、デンプシー議長にお渡しするために持参した」
最近、米国を訪問した人民解放軍総参謀長の房峰輝が、15日、米軍のマーチン・デンプシー統合参謀本部議長と会談したあと、記者たちに対してこんな「エピソード」を披露した。南シナ海での中国・ベトナムの対立に関心が集まるなか、日本のメディアで報じられないことは致し方なかったが、忘れてしまうにはもったいない話だった。
房峰輝は、こうも付け加えた。
「ある一部の国では軍国主義の復活を目指す動きが出ているが、米国と中国は共同で第2次大戦の勝利を守り続けていきたい」
房峰輝が訪米でフライング・タイガースにフォーカスを当てた動機は、いうまでもなく世界に歴史認識をめぐる「反ファシズムの対日包囲網」を敷き、米国をその仲間に引き込むためだ。
フライング・タイガースは、1941年から42年まで、ビルマ・タイなどの中国国境から中国国内に送られた米国からの物資支援「援蒋ルート」を守るために活躍した米国人パイロットによる飛行部隊のことだ。
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