南米ペルーで先頃「ガルシア大統領暗殺計画」が伝えられ、ベネズエラ関与説など様々な推測・憶測が流れている。 ペルー内務省関係者からの情報によると、十一月初めにウルグアイのモンテビデオで開催されたイベロアメリカ(ラテンアメリカ)首脳会議の直前、米国の情報機関からペルー当局宛に「ガルシア大統領搭乗機を爆破する計画がある」との極秘情報がもたらされた。 このため、ガルシア大統領は同首脳会議出席を中止。治安機関に捜査させた結果、同計画に関与したとみられる数人が逮捕されたという。内務省情報では、一味は今年六月のペルー大統領選決選投票でガルシア氏と争った左翼民族主義者ウマラ候補の支持者で、「チャベス信奉者」だったとされる。 公然と反米を唱えるベネズエラのチャベス大統領は、選挙当時からウマラ氏を強力に後押しする一方、ガルシア氏の大統領就任後もその政治姿勢を激しく非難していたことから、暗殺計画へのチャベス大統領の関与説が浮上。しかし、リマの消息筋は、逮捕された一味は本当はペルーの極左組織センデロ・ルミノソのメンバーで、ベネズエラの関与をにおわせたのは逆にガルシア政権側の策謀ではないかとも疑っている。

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