初参加「リスボン会議」に行ってみた

執筆者:平野克己2014年12月15日

 聞いたこともなかった「Lisbon Conference」事務局なるところから連絡がきてパネル参加を依頼され、ポルトガルのリスボンに行ってきた。会議は12月3、4日の両日、主催者団体の1つであるカルースト・グルベンキアン財団のコンベンションセンターで開かれた。ここはアルメニア人富豪の手で1956年につくられたポルトガル最大の財団で、大きな会議場とギャラリーをもっている。当日も日本書道展をやっていた。日比谷のような野外音楽堂を擁した庭園があって、散歩にはもってこいだった。私は2日目のパネル「The Sustainability of Development」で「2つの開発パターンと2つの異なるサステイナビリティ」という報告をさせてもらった。

 趣意書によると、リスボン会議は、ポルトガルの官民組織を集めて開発について話し合うため、8つの機関によって創設された。今回が第1回目で、今後隔年ベースで開催するという。8機関とは、ポルトガル商工会議所、リスボン市、カルースト・グルベンキアン財団、ポルトガル・アフリカ財団、マルケス・デ・バレ・フロー研究所、ISCTEリスボン大学、開発金融協会(SOFID)、ポルトガル語圏諸国首都連合(UCCLA)である。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。